
C.O.D.が直近でやったライブは、2019年3月3日。
もはや「直近」とよべないほどの月日が経っている。
まさか世界がこんなクライシスに陥るなんて微塵も想像していなかった。
実は同年2019年10月にもANGAのトリビュートフェスタに出演させていただく予定だったのだが、この時は前日に大型台風が関東を直撃し、各地で甚大な被害をもたらし
藤沢在住のキカチュウが動けなくなり、残念ながらライブを断念せざるを得なかったのだった。
そんなこんなで、今回なんと4年ぶりのライブとなったわけだ。
毎回思うのだが、リハですらなかなか全員が集まれないお年頃なメンバー。
「今回はやっと全員で練習できる!」と思った貴重なリハ日も、リズムギターを担当してる某-ZOが待てど暮らせど現れず、リーダーがLINEを入れると
「わああああ!!日にちを間違えてましたっっ!
今から超特急で向かいます!!」
と、数日前に日にちの確認をしていたのにもかかわらず日にちを間違えてくれて
「…もしやこいつは久々にレポ執筆するであろうリーダーのためにネタを作ってくれているのか?」とまで勘繰ってしまうやらかしっぷり。
50過ぎても全く変わらない。まあ、あえて名前は出さないが。
毎度こんな調子なので、リハもライブも当日は全員の顔を見るまで毎回ヒヤヒヤのリーダー。今回も集合時間の数時間前に、一番遠いキカチュウからグループラインに一報が。
「動物衝突で電車こない」
・・・なんてこった。
A-ZO(←名前出てる)のヒューマンエラーとは違い、仕方のない理由なのだが、
なぜC.O.D.はこうもすんなり集まれないのか。
全員があまりにも楽しみ過ぎて、妙な力が働いてしまっているのか。。。
その一報に紛れて、A-ZOから 「ギターケースに穴が空いた」と
全く関係ない報告がグループラインに入るが、それに対してキカチュウからは
「しらん。直接ストラップで来い」と冷たい一言。
A-ZOはよく「最近、キカさんはオレに対して対応が冷たいんスよぅ」と言うが、
10年以上前から同じことを言っている。そう、今に始まったことではないのだ。
A-ZOに対してのキカチュウの愛のある冷たい態度、これがデフォであることに、
ヤツはまだ気づいていない。
そして、なんとか集合時間ギリギリにキカチュウもANGAに到着。

着いたらちょうど本日のトリであるRitchie's HBのサウンドチェックが行われていた。

Ritchie's HBのライブは何度も拝見しているのだが、とにかく演奏がプロフェッショナルで素晴らしい。そして普段は見れないベテランバンドのリハは、観ていて勉強になる。
そして、我々C.O.D.のサウンドチェック&リハ。
久しぶりに聞くA-ZOのマイクチェックは
はぁあ〜〜あぁ…
ぁあ〜〜〜あぁぁぁ…
はぁぁぁ〜…
と、クレッシェンド+デクレッシェンドの、4年前となんら変わらない
PA泣かせのなんとも気の抜けた声。
C.O.D.もリハが終わって、顔合わせまで少し時間があるので喉を潤しに外にでた。
が、ANGA出演者御用達の陳麻家は満席。ということでカボチャ一番へ。
「いらっしゃいませ。申し訳ございません、ただいま予約席しかないのですが」
「すぐ出るんだけど、ダメですか?」(この時点で16:25)
「19時まででしたら大丈夫ですよ」
「30分で出ますので」
「えっ、え〜、そんなにすぐ帰らなくても・・・」
と言われたのだが、ふざけてるわけではなく、本当に30分しかないのだ。
「すぐに出てくる料理はどれですか?」と、
ものすごく急いでる感ありありの一行。
DDはちょっと用があったので、最初は3人で飲み食いしていた。
猛スピードで。

A-ZOの顔が心なしか「博多名物・にわかせんべい」の顔に見えるのは気のせいか。

ほどなくしてDDが合流。
実はこのテーブル、真ん中に柱があって不思議な形をしているのだが、
柱の奥に一人座れるようになっており、なぜかその仲間外れ席にA-ZOが座ることに。

話も遠けりゃ、つまみも遠い。

話は変わるが、最近DDがなんだかスマートになっている。
2週間前にスタジオ入った時、
人が痩せるとジェラシーからすぐに気づくリーダーが
「ちょっと!痩せたでしょ?!」
と、まるでいけないことをしてるような言い方でDDを褒めていた。
顔も体も引き締まって別人のようになっているDD。

マツモトは愛娘の話でデロデロになっている。
そして「ちょっとちょっと、みんなオレをおいてきぼりにしないでくださいよ」と
訴えるA-ZOに、キカチュウは
「なんだ、お前、岩かと思った。後ろの岩と同化してるぞ」と冷たく言い放つ。
そして16時50分「はい、みんなあと3分でさっさと全部食べきって。」
と、宴もたけなわどころか、宴の序盤の序盤でお会計。
というのも、以前C.O.D.は顔合わせの時間を間違えて、すっぽかしてしまったことがあったのだ。その過去の忌まわしい事件から、とにかく時間厳守を強く心がけているリーダーなのである。・・・そんなの言うまでもなく当たり前のことだが。
そして、顔合わせでいったんANGAに戻る。
こうやってライブができるようになったことに改めて喜びを感じながら顔合わせタイムが終わり、お腹が満たされていないため宴の続きをしに陳麻家へ。

前出の写真と大して変わらん光景。
何度もレポにも記述しているが、結成してから数年間はスタジオ入りゃ酒、ライブ前に喉を潤すのも酒、打ち上げはもちろん酒、かつては酒あって当たり前のバンドだった。
それが18年という月日がそれをがらりと変えた。
毎晩家で晩酌を欠かせないほど大酒飲みだったリーダーは全く飲めない体質に。
唐揚げ大好で、飲める量をいつまでも把握できず、
毎回酒に飲まれ数々の伝説を作ってきたA-ZOすら
「最近飲めないんスよ・・・」
「え?唐揚げ?だめだめ、そんな脂っこいもの食べたら胃がやられちゃう」と
普通のフィフティーズらしいコメントをするようになった。
この時のオーダーも
「オレは飲み過ぎないように、チェイサー&チェイサーで行きますよ!」と
得意げに言っていたが、
A-ZOよ、それはただの緑茶2杯だよ・・・。
一方、マツモトはまだまだお酒大好き元気なパパ。
アルコールの量と共に、声がだんだんデカくなっていく。
しばらく飲み食いしてると、すぐ横のテーブルに
オリジナルHRバンド「Jura」のGu&Voであるnassyと、まゆみちゃんがやってきた。ちなみにJuraのドラムはマツモト(本業)である。
実は1ヶ月ほど前、マツモトはすっころんで運悪く肋骨を骨折してしまい
呼吸するたびに激痛に襲われるという日々を過ごしていたのだった。
ライブ前に回復してホッと一安心である。
「おわっ!nassy!!
アバラ、治ったで!!アバラ!!ほらっ」と、
嬉しさのあまりか、まるでゴリラのドラミングのごとく
胸をドンドン叩いてnassyにアピールしている。

nassyは
「・・・こらこら、また折れるからやめなさい。てか、声でけぇし」
と冷静に一言。
さて余談だが、最近リーダーは がまぐち作りにはまっており、がまぐち作りの先輩であるまゆみちゃんにいろんなコツを伝授してもらい、
「まだ時間あるし、ドリーム(手芸店)行ってこようかなぁ」と、頭ががまぐちでいっぱいになってしまう。
ちなみに、がまぐちと言えば、可愛らしいイメージだが、


リーダーが作るものは実に男らしい作品ばかりだ。
話を本筋に戻そう。
マツモトがご陽気に飲み食いしてる姿を、nassyはとても不思議そうに見ていた。
前述したように、彼はJuraのドラム担当で、ライブでは機材運搬の都合上、
車での来場になるためお酒は飲まず、空き時間をこうやってメンバー同士で過ごすこともないそうだ。
「ライブ前のこんなご陽気なマツモトくん、見たことない」とnassy。
一方、C.O.D.におけるマツモトくんは、A-ZOいじり係の担当を担っているはっちゃけジャイアンキャラなので、逆にJuraのライブ前の静かなマツモトのほうが新鮮に思えるリーダーであった。静かなマツモト、、、キレイなジャイアンを連想させる。
さて、Juraのメンバー同士であるマツモトとnassyは実に四半世紀以上の付き合い、
C.O.D.とnassyも18年の付き合いであり、
古い話になると色々ありすぎて尽きない。
同じことを何度も言ってる気もしなくもないが。
C.O.D.結成当時からのオリジナルメンバーはすでにリーダーとマツモトの2人だけ。
リーダーはC.O.D.の紆余曲折を味わってきたのと同時に、
Juraの4人、3人、2人、3人、という編成の変化もずっとそばで見てきた。
編成が変わるたびに、Juraテイストを残しながら編成人数に合わせて
曲のアレンジを変えてアグレッシヴに突き進んでいる。
たしか2人編成の時はギターの6弦をベースの弦にして低音を強調させていたという話も聞いたことがあった。
この2人はJuraの核であり、KISSで言うところのジーンとポールと言えるであろう。
そんなこんなで、コロナで4年の空白をはさんでしまったのもあり、
久しぶりに過去を振り返って、リーダーは妙にエモくなるのであった。
さて、胃袋と心を満たし、一行はいよいよ4年ぶりの楽屋へ。

毎度「おれ、衣装どうしよう〜」と悩んでは、
すっとこどっこいなファッションでステージにあがることがあるA-ZO。
いつぞやは、ピンクのアロハシャツにぺんぺんぞうりでステージに立ち、
当時の店長に「バンドとして見た目のバランスがね〜」と、
苦言を呈されたこともあった。
ヤツはそれが強烈なトラウマになっており、今回も直前まで「どうしよ〜」と悩んでいたのだが、今回はなかなかいいマルコムっぷりではないか。
しかし、あえて言わせていただくなら、靴が新品過ぎて白く眩しすぎる。
昭和の大女優のスタジオ収録のごとく白飛びしている。
さて、リーダーの衣装はほぼ毎回ツナギなのだが、今回は特別なツナギだ。
2020年、行動制限が出て、ライブハウスが苦しい時期に
「何か少しでもANGAの力になれないか」と切実な思いから、今の自分にできることは物を作ることしかないと思い、ANGA応援グッズを色々勝手に作って提供させていただいたことがあった。
店長ナオミちゃんと身長がほぼ同じなので、自分に衣装用の半パンツナギ、同じ型紙でナオミちゃんに「ANGAツナギ」を作った。それをとても気に入ってもらえて
「勝負服にしてます。トリフェスの時に着ていきます」と嬉しい言葉をいただき、
「私も衣装が同じ型紙のツナギなので、ぜひぜひ一緒に写真を」と
撮った記念のショットがこちら。

こんな日がくるなんて、、、本当に感慨深い。
「いつかこれを着てANGAでライブできる日がきますように」とチクチク縫っていたのが遠い昔のように思える。
ANGAが元気でいてくれて本当によかった。あの時は先の全く見えない暗中模索のすごく苦しい時間だっただろう。ANGAには感謝感謝だ。
そしていよいよ本番。

SET LIST
1. Thunderstruck
2. Back In Black
3. Shoot To Thrill
4. Hell Ain't A Bad Place To Be
5. High Voltage
6. Highway To Hell
7. Whole Lotta Rosie



大きな事故もなく、4年ぶりのライブは無事に終了。
加齢により体力が衰え、ぜぇぜぇと息を切らしている最年長のキカチュウに
「おじいちゃん、大丈夫?」とDDが声をかけるシーンが何度かあったが、
キカチュウよ、本家アンガスに比べたらおまえはまだまだ若造だ。
そしてC.O.D.の次は、トリのRitchie's HBだ。
フロアに入ったリーダーは、あまりの人の多さに驚愕。
Retchie's HBの演奏を純粋に楽しみにしていたのだが、
今回リッチーから「アンコール楽しみにしてて」と言われていたリーダー、
人混みをかきわけなんとか最前列へ向かう。
リーダーが高校2年生の時に、初めてDown To Earthを聴きRAINBOWの虜になったことを知っているリッチーなので、「私が喜ぶアンコール曲、きっとあのアルバムからだろう、、、ポップでノリのいいSince You Been Goneだな」と勝手に推測していた。

Ritchie's HBのライブが始まる。
パパやんのドラムが空気を震わせ、会場全体がグルーヴしてる。
大盛り上がりの大興奮状態で本編が終了し、幕がしまった瞬間にリーダーはアンコールのコールをかけた。すぐにフロアが一つになってのコール。
そして始まったアンコール曲は・・・
Since You Been Goneではなく・・・
リーダーの身体に染み込んだKbのあのイントロフレーズ、
思わず「ひゃああああああ!」と、叫ぶ。
その曲はなんと、1mmも予想していなかった、、、いやできなかった、
全くのウルトラ想定外だった、VOW WOWの"Shot In The Dark"だったのだ。
まさかのまさか、Ritchie's HBが VOW WOWをやるなんて、、、
恭司さんのフレーズをリッチーが弾いてる!
新美師匠のドラムをパパやんが叩いてる!!
Kbさんの音も厚見先生そのまま、Voさんも元基さんのハイトーンで熱唱!
VOW WOWが好き過ぎて、ネットセッションで石川のKeigoとVカヴァーを
しまくっていたリーダーはうるうるしてしまった。
後日、リッチーから
「普段スタジオでやったことあるし、せっかくならともみんが大好きなVOW WOWでC.O.D.復活をお祝いしてあげようかと思って」と、ありがたく嬉しい言葉をいただき
バンドやっててよかった、と改めて思うリーダーであった。
そしてこの日、実はそのVOW WOWのドラマーであった、新美師匠が
お亡くなりになったことをあとで知ることになる。
その時刻は19時38分。。。まさにC.O.D.の本番が始まる2分前。
まさかこんな悲しいできことがこの日、この時間に重なっていたとは。
そして、この日ここで聴けた Shot In The Darkを生涯忘れることはないだろう。
新美師匠、今までたくさんの感動をありがとうございました。
Shock Waves/ VOW WOW (cover by K-Ty)
今回のトリフェスは、全体の動員数がハンパない数だったそうで、会場内はコロナ前と
変わらない盛り上がりだった。コロナが消えたわけではないが、ようやくここまで戻ってきた、と実感したトリフェスであった。
会場に足を運んでくださった方々、そしてイベントを大いに盛り上げてくださった対バンのみなさま、そしてそして苦しい時期を乗り越え、トリフェスを企画してくださった
ANGAのスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
さて、C.O.D.のライブでは、毎回感謝の意をこめて、リーダーの手作りグッズをプレゼントさせていただくプレゼントタイムがある。
今回のプレゼントはこちら。

これは、2019年10月のライブのプレゼント用に制作してあった、ボール型の小物入れ。作った当初は、下に敷いてあるヌメ革と同じ色だったのが、作ってから月日が経ち、勝手にエイジングし、新品のくせにこのような味わい深い色に変わってしまったのだ。
今年はWBCが開催されたこともあって、プレゼント当選者の条件
「野球が大好きな人」「その中で一番遠くから来た人」に当てはまったのは
茨城県から来てくれたという女の子だった。遠くからありがとう。
さて、最後に書き記しておきたい再会話がある。
C.O.D.は2009年9月に大阪に遠征してライブをやっているのだが
この時対バンした福岡のバンドDynamite Monster Boogie Trainのベース、
モトリー大好きしげちゃんと、C.O.D.リーダーはFacebookのフレンド同士。
今回のC.O.D.復活ライブの一報を受けたしげちゃんから、「DMBTのギターの
よっしーがC.O.D.のライブ観に行くかもって言ってるよ」と連絡が入ったのだ。
なぜ福岡のよっしーさんが?!!
話を聞くと、よっしーさんは今都内在住で仕事をしているとのこと。
よっしーさんといえば天然マン、当時C.O.D.で言うところのA-ZO的な立ち位置と言われていたのだが、ステージ上でもボケかましてるA-ZOと違い、よっしーさんはめちゃめちゃカッコいいバンドマンだ。
(↓左・しげちゃん / 右・よっしーさん)

(↓左・よっしーさん / 右・しげちゃん)

(しげちゃん写真Thanx!!)
2009年のライブの時、しげちゃんとはよく話したのだが、よっしーさんとはタイミングが合わずあまり話せずそれっきりこれっきりだったから、ライブを観に来てくれるという話を聞いてとても嬉しかったのと同時に、ライブのことをよっしーさんに知らせてくれたしげちゃんには大感謝である。
終演後に、14年前に初対面で14年ぶりに再会のよっしーさんといろんな話をした。
もちろん、大阪秋の陣の話も、C.O.D.のVoが変わって10年経ってる話も。
バンドをやっていると、いろんな人との出会い、別れがあり、そしてこうやって、途切れていたと思われた線が繋がる再会もある。
一生懸命練習し、ライブで緊張したり、仲間との連帯感、達成感や充実感を味わえる。
もちろん、楽しいことばかりじゃなく、そうでないこともある。
いい大人になっても、こんなにいろんな感情を揺さぶられることって、なかなかない。
バンド活動をとおして、素晴らしい人生経験値を積ませてもらっていると改めて痛感した1日であった。
そして、C.O.D.は結成してから18年だが、ライブの本数が少ない故に、一本ずつの記憶は深く刻み込まれている。だが、リーダーにとって今回のライブはおそらく一生忘れることのない、強烈な一本となった。
いつまでバンドをやれるかわからない、
全員が集まれるのが奇蹟、
いつからか、そんなふうに思うようになった。
まだ、これからも今までどおりゆるく活動を続けていくつもりなので
みなさん、これからもどうぞ応援よろしくお願いします。
文・イラスト/tomomin