C.O.D. presents sjk project
@新宿 mega rock
C.O.D. presents sjk project
@新宿 mega rock
ここのところ、スタジオ後記の執筆がままならないほどに
多忙な日々を過ごしていたリーダー。
3回ほどすっとばしたのだが、今思い起こせば
■A-ZO二日酔いで登場
■A-ZO、System誤配線「音がでないレセプション」を一人で開催
■忙しいから練習後はみんな直帰
全てポイントは同じだ。
これまで一度も執筆を休んだことがなかったので、悔しい気持ちでいっぱいだが
時間がないのでいたし方がない。
さて、本題。
ついにC.O.D.プレゼンツ sjk project @新宿mega rockの日が
やってきた。
まず、ここに至るまでの経緯を簡単に説明しよう。
C.O.D.は2011年7月と、2015年6月に、新潟県在住のれいくさん主催のイベントに
出演させてもらっている。2度目のライブにいたっては、C.O.D.が結成10周年だということで、「C.O.D.フェスティバル」と銘打ってわざわざ新潟でイベントを企画してくれたのだ。
さんざんお世話になっているそのれいくさんを、どうにか関東ライブにお招きできないか、色々と考えてみた。最初は地元千葉で、、、と思ったのだが、ただでさえ東京まで遠いのに、そこからさらに下って千葉で、、、だったらいっそのこと「遠距離対バンイベント」というコンセプトで都内開催にしたら関東近郊の人も来やすいのでは?と考え、集まってくれそうなバンド仲間に声をかけてみた。
そして出演を快諾してくれたのが、リーダーのK-tyの相棒でもある石川県のk5、静岡県のさとっさん率いるthin lizzy のカヴァーバンド「新☆理事」。そしてものづくり仲間でもある都内在住のやっさんがギターを弾いているmotley crueのカヴァーバンド「MOISTURE-blow」の5バンドが集結。
いったんは6月に決まったイベントだったが、DDが気胸になり歌えなくなってしまい、リーダーも病み上がりだったこともあって、9月に延期し、ようやくこの日に決まったのだ。
C.O.D.プレゼンツと言えども、準備はリーダーのいかり肩ひとつにかかっており、
繁忙期の仕事の合間をぬって、新宿まで足を運んで箱と打ち合わせしたり、メールで代表者会議をしたり、あれを用意したり、これを用意したり、それを食べたり、とにかく「何かとりこぼしはないか?」「本当にちゃんと開催できるのだろうか?」と不安なまま当日をむかえた。
今回お世話になった箱は、DDが以前ライブをやったことがある新宿mega rock。
ここのマスターは大のac/DC好きだとの情報を得てここをセレクト。
ただ、「新宿」という街は、方向音痴のリーダーにとっては学生時代から恐ろしい場所であり、行けば100%迷子になるという曰く付きの街なのだ。
ということで、当日は早めに行って打ち上げ会場の場所を把握しておこうと計画。
もう一つ心配なのが、台風である。
つい一週間前までの週間天気予報では東京はくもりだったはずなのに、あさっての方向にむかっていた台風がなぜかこっちに向かってきており、列島縦断の天気大荒れの予報に変わってしまったのだ。
ありえないほどのスーパー雨女だ。
天気予報すら軽くくつがえしてしまう。
C.O.D.ライブで雨になったことは数知れず。大体、結成した日も台風だった。
野外ライブでC.O.D.の出番の時間だけ大雨になってしまい、目の前に誰もいない状態でライブをやったこともある。(みんな脇で傘をさしていた)
今回は参加者が遠方から飛行機や新幹線や車で来てくれるわけで、台風で交通機関が乱れたり、通行止めになったりしたらもうイベント自体がアウトだ。
祈るような気持ちでいたのだが、開催日の東京は「これから台風くるよー」程度の雨の予報だったのでほっと胸をなでおろすリーダーであった。
さて、当日の朝。
自宅からmega rockまで2時間かかる千葉の田舎住まいのリーダーは、この日は新宿泊。事前に機材を宿に送り、気分はいつもの遠征ライブと同じ。旅行の支度をし、いざ新宿へ。
そして打ち上げ会場となる居酒屋を探すのだが、どうにもこうにも見つからない。所狭しと店が詰まっているごちゃごちゃな新宿歌舞伎町を、プリントアウトした地図を片手にノボリさん状態全開バリバリでウロウロするリーダー。
なんどもゴジラのホテルの周りをぐるぐるし、1時間ほど経った頃ようやく店を発見。
「なんだよ、この道何度も通ってるじゃん」と自分にツッコミを軽く入れたあと、
ホッとし、ラーメンで腹ごしらえ。当然そのあとは美味しいコーヒーとスウィーツをもとめ、箱近くのド@ールへ。
夜中に運転し、すでに新宿入りしていた石田さんと再会し、
このあといよいよmeaga rockへ。
時間前だったのだが、すでにれいくさんチーム、モイスチャーのやま。さん、A-ZOも到着。れいくさんチームと会うのは2年前の新潟ライブ以来。
そう、A-ZOが日本酒の海に溺れ、盗賊に遭い、「ちくしょー、キカ!お前はいいやつだ」とホテルで大騒ぎした、あの新潟ライブの日以来だ。
箱入りしてからは続々と参加者&関係者が集まり、いよいよリハ開始。
MOISTUre-blow
新☆理事
好青年を装い、自分は繊細だと吹聴するK5
C.O.D.、、、自分で撮れなかったのでリハ風景の写真はなし。
そしてLake & three amigos
実はれいくさんのバンドは、この日のために結成されたバンドなのだ。ギターの三沢さんはなんと、数年前に関東に転勤で現在は関東在住というとんでもない遠距離バンドなわけで、当日の午前中にスタジオで音合わせをしたとのこと。しかし、そんなことは全く感じさせないバンドとしての統一感。どこに住んでいようと、上越の「ライブハウスメモリー仲間」としての一体感がそのグルーヴを生み出しているのであろう。
さて、今回初めてリーダーが挑戦したのが「物販」だ。
毎回、プレゼント抽選会に提供するC.O.D.グッズが大好評で、思い切って夜なべして量産したのだ。量産と言っても、空き時間にコツコツ一人で作るのでたかが知れた数だが。
物販は、Keigoソロライブを関西方面でプロモートしている美保ちゃんに、KeigoのCDとともにお願いすることにした。
この日は、ホールレンタル、完パケまでの7Hパックで手続きしていたのだが、
実際にタイムテーブルを作ってみたら、意外に余裕がないことがわかった。
ちなみに実際のタイムテーブルはこちら↓
=================================
■サウンドチェック&リハ
(順リハ)
14:10-14:30 MOISTURE-BLOW
14:40-15:00 新☆理事
15:10-15:30 K5
15:40-16:00 C.O.D.
16:10-16:30 Lake & 3 Amigos
物販準備等
17:00 open
本番スタート(MC ともみん)
17:20-17:50 Lake & 3Amigos
17:50-18:00転換(MC ともみん)
18:00-18:30 MOISTURE-BLOW
18:30-18:40 転換(MC ともみん)
18:40-19:10 新☆理事
19:10-19:20 転換(MC れいく)
19:20-19:50 K5
19:50-20:00 転換(MC れいく)
20:00-20:40 C.O.D.
21:00 完全撤収(7Hパックなので時間厳守)
==================================
全体の仕切りと、タイムキーパーも兼ねながら、自身も出演するリーダーは、
もともと焦りん坊なので大汗かきながらてんてこまい。
隙を見計らって、予約したホテルにチェックインしようと箱を出ようとしたのだが、忘れ物を思い出し独り言を言いながらへこへこと再び箱に戻ってきたところ
マツモトから「まだいたんかい!!俺のオカンみたいや」と指摘されるリーダー。
普段からメンバーには「男だ」
「もう少ししたらおじさんになる」と言われているリーダーも、おばちゃん要素はたっぷりあることが証明された瞬間であった。
そんなこんなで、いよいよSjk projectがスタート。
トップバッターは新潟から参戦のlake & three amigos
set list
1.手紙(オリジナル)
2.ありがとう(オリジナル)
3.イマジン(忌野清志郎cover)
4.wanna be (オリジナル)
5.地獄でkissしよう(オリジナル)
すでにリハからノリノリのビートでオープン前のフロアを熱くしてくれていたが、本番ではさらにヒートアップ。上越のロックシーンここにありだ。
笑顔のウッチー、三沢さん、れいくさんのこのフロント3人の並びに、C.O.D.の面々は2年前の「A-ZO日本酒の海に溺れる」事件を思い出すのであった。
その2年前と、さらにさかのぼること6年前の上越での両イベントでは、れいくさんとは別バンドでギターを弾いていたヤヒコさん(別名・いくらのおうじ/オレンジの貴公子)が参加。そしてドラム歴5年という横さん、大人になってからドラムを始めたのはリーダーと同じだ。軽快でノリノリのドラミングを披露してくれた。特にアップテンポの16ビートの刻みはとても素晴らしく、体が自然に動いてしまうほどだ。
2バンド目は地元東京から参加、motley crueのカヴァーバンド
moisture-blow。
set list
1.wild side
2.dr. feelgood
3.looks thats kill
4.girls, girls, girls
5.live wire
6.kick start my heart
ギターのやっさんとリーダーは、山本恭司さんのfacebookで知り合った。
知り合ってから、やることや作るもの、そして買うもの、買う店、とにかくおそろしいほどの共通点だらけで、dnaレベルでの繋がりを感じずにはいられない間柄。
やっさんはもともと関西の人で、現在は転勤で都内在住なのだが、ドラマーの菅沼孝三氏の「メタルセッション」のお仲間たちとモトリーバンドを組んだと本人から情報を小耳にはさみ、このたび参戦していただいた次第だ。
特にリーダーとマツモトは、リアルタイムでモトリーにドはまりしたこともあり、
「まさかここでこの曲を聴けるとは!」と大興奮。
スーさんのかもしだすパワフルなリズムに、やま。さんの男気溢れるベースが絡む。
一ヶ月前に新メンバーとして加入したtakeさんのヴィンスな歌声と、やっさんの熱いギターが見事にモトリーサウンドを再現してくれた。
3バンド目は、静岡から参戦、thin lizzyのカヴァーバンド、新☆理事。
set list
1.angel of death
2.are you ready
3.waiting for an alibi
4.china town
5.black rose
6.the boys are back in town
新☆理事において、さとっさんは理事長であり、ライブのことを「理事会」と称するそうだ。さとっさんとは、リーダーがドラムの「ド」の字も全くなかったお気楽専業主婦時代に、歩くhr/hm広辞苑と言われるまっちゃんのサイトで2001年ごろに知り合った。当時からさとっさんはブライアン・ダウニーを崇拝しており、まさか自分がのちにドラムを叩くようになり、さとっさんが率いるthin lizzyのカヴァーバンドと対バンできる日が来ようとは、その頃のリーダーは夢にも思っていなかった。
ま、その頃はリーダーでもなんでもないが。
ちなみに2001年ごろを振り返ると、リーダーの娘たちは2人とも小学生。
毎日ホームページの日記には、pta役員の話やら、子育ての話やら、飼い犬の話やら、
そんなごく普通の主婦目線の内容ばかりであった。
新☆理事の理事会は、ご本家と同様、サイクシーなギャミさんとゴーハムなモトキくんのツインリードのハーモニーがとても美しい。そしてダウニーさとっさんの豪快なタム使いにやられ、何と言ってもパリス石井氏のフィルっぷりには感服だ。
あのベースを弾きながら歌をうたい、そしてフィルを彷彿させるあのベースをマシンガンのように弾きまくるポージングには、普段「おじさん」と言われるリーダーもピンクの奇声を発してしまった。
リーダーが個人的に大好きな「ヤツらは町へ」で、78年のシドニー・オペラハウスでのライブ風景をみているような気分になりうるっとしてしまった。(この時のドラマーはダウニーではないのだが)
そして4バンド目は、石川県から参戦のk5。
set list
1.silver eagle(オリジナル)
2. 渡良瀬橋(cover)
3.hakusan(オリジナル)
4.beat of yamanaka (オリジナル)
5.無限に広がる大宇宙(cover)
6.saturday night(cover)
言わずと知れた、石川県が誇る叙情的ハードロックギタリストk5。
オケを利用したエレキギターインストでのショウだ。
彼はとにかく卓越したギターの表現力を持っている。いろんな地域でライブをやっているのだが、今回は初の都内ライブだ。都内近郊の人々に彼の世界観を知ってもらうことができて、リーダーはとても嬉しかった。
それと、彼のポリシーとして、聴き手を自身の世界に誘いつつも、やはり笑顔になれるライブを提供したいとのことで、聴き惚れながらも笑いありの参加型の楽しいショウであった。
これまですでに何枚ものアルバムを出しており、今回はベスト盤をひっさげてのライブ。是非とも聴いてもらいたい1枚だ。
リーダーとKeigoは10年ほど前にmixiで知り合い、当時彼がリリースした「asian k☆night」のアルバムに度肝を抜かれた。
その頃ちょうどリーダーは宅録にはまり始めた頃で、その後は僭越ながらk-tyというユニットを組み、お互い大好きであるvow wowの楽曲カヴァーを一緒にネットセッションという形でやることになり、リーダーにとって今や音楽的には欠かせない相棒になっている。
さあ、そしてラストは我々C.O.D.だ。
set list
1.thunderstruck
2.back in black
3.shoot to thrill
4.for those about to rock
5.riff raff
6.high voltage
7.highway to hell
8.whole lotta rosie
なんと、恒例のプレゼントタイムでは、リーダーの長女が当たってしまい、ステージで挨拶をするという、とんでもないハプニングが。
C.O.D.を結成して12年。まさかステージに我が娘があがり、そしてライブレポに登場する日が来るとは・・・人生、何が起こるかわからないものだ。
さて、肝心のライブだが、やはり魔物はここにもいた。
ハプニングの連続であった。
一曲目のthunderstruckの中盤で、
なんとフロアタムの脚が緩みセットが崩壊。
リーダーはこれまでクラッシュを倒したことはあったが、フロアは初めてで
演奏しながら「やべぇ。仕方ないタムを代用するか。でもハイタムしかないから迫力出ないな。打面が向こう側向いてるけど頑張ればなんとか叩けるか?」と、いろんなことを考えながら叩いていた。
が、しかし、
thunderstruckの後半は、
一度もフロアタムの出番がなかった。
なんのこっちゃ、である。
いらぬ心配をしながら叩いたリーダーは少し損をした気分になった。
そして、リーダー2度目のハプニング。
それは5曲目のriff raffの途中。
どうもビーターの戻りがおかしい、、、と思って足元を見たら
なんとびっくり、バスドラの打面のヘッドのテンションボルトが全部緩んで、
打面が激しく波うっているではないか。
その揺れる様相はまるで
全力疾走している時の自身の腹の肉
の如し。そんなゆるゆるの打面で音が出るはずもなく
むなしく「べち〜ん、べち〜ん」とキックしながら
曲を終えたのだった。
そして学習力ゼロ伝説の粉男、A-ZOのライブ中のハプニング。
highway to hellのギターソロでは、マツモトとA-ZOがいつも楽しくなって弾きながらジャンプをするのだが、何年か前のangaでのライブ中、ジャンプしているA-ZOのギターのワイヤレスシステムの送信機・トランスミッターが、ジャンプの振動で抜け落ち音が突然消え、焦ったA-ZOは「わしのメガネ」状態で、
ライブ中に小さなトランスミッターを探しまくり、演奏どころではなくなったことがあった。しかも、1ステージに2度も。
その時はライブを観に来てくれた最前列にいたやっさんが
「ここに落ちとるで」と教えてくれてことなきを得たのだった。
いや、もうすでにことありきか。
そして、その次のライブではリーダーの養生テープを借りてがっちりとめていたからよかったのだが、あれから1年半、さすがA-ZOはそのことをすっかり忘れ、今回もまた同じ過ちを犯すのであった。
描き直すのも面倒なので、当時のイラストを転載しておく。
学習能力がないので、同じミスを繰り返すA-ZOはこのように
コピペで済む事件がまことに多い。
本レポの冒頭にも少し記載したが、箇条書きでまとめてみよう。
■ほぼ毎回二日酔いでリハやライブにくる
■誤配線し、システムが壊れたと騒ぐ
例)チューナーをアンプに直結し「チューナーが反応しない」と騒ぎ
キカチュウから「アンプをチューニグしてんじゃねぇよ!」と怒られる
■泥酔してオーバードライブをJR内房線の車内に置いてくる(過去2回)
その度に買い直している
■highway to hellでジャンプしてワイヤレスのトランスミッターを落とす
(合計3回)
■時間がカツカツのスケジュール
例)出張で中国から帰国し、帰宅した時間が我々との待ち合わせの時間
■ギタリストなのに、ライブにピックを忘れる
キカチュウから借りるのはいいが「オレのと違う」と文句を言う
■ライブ中や健康ランド等で突然いなくなり、周囲に多大なる心配をかける
今思いついただけでもざっとこんなものか。
これまでのレポを熟読していただいてる方には、なんのことか察しはつくであろう。
この「コピペ事案」の他にも「普通やるか?」という、一般人的にはあり得ない数々の伝説を生み出しているA-ZOだが、もちろん、今回もライブ後に
すごい伝説をこさえてくれたのだった。
詳細はまた後ほど語るとしよう。
riff raff
https://www.youtube.com/watch?v=V-Z5FtPQFeQ
A-ZOのせいで、話が大幅にあさっての方向へ流れてしまったが、
そんなこんなで、イベントは大盛況で幕を閉じた。
各バンドの代表者には、本当にたくさんお世話にになり、この場を借りて
お礼を申し上げたい。
ここに深甚なる謝意を表します。
↓ラストのご挨拶風景
時間の関係上、新☆理事の皆さんが写っていないのが残念なのだが
出演者で記念写真を撮った。
そして、今回チケットを作ってくれたKeigo
ありがとう!(もらい損ねたリーダー)
写真を撮ってくれた、宗さん、めぐみん、その他たくさんの方々、
本当にありがとう!
さて、箱の清算も無事に終わり、ほっとしたのもつかの間、リーダーの次の心配は
「打ち上げ会場がちゃんと予約できているのだろうか?」ということであった。
遡ること一ヶ月前、ネットで焼き鳥居酒屋を見つけ、今回予約人数が多かったのでネットでの予約はせずに、直接店と打ち合わせし予約をするために電話をかけた。
「アイ、@@(店名)デスゥ」
電話口に出たのは たどたどしい日本語 の外国人。中国人かな?と思いながら
「9月16日、夜の10時から予約したいんですが」
「アイ、クガツネ。#%&$デイイ?」
「???え?」
「タベホダイ?セニョヒャクハチジュエ?ノミホダイ?」
「???????え?」
リーダーは年とともに聴力も低下しており、先方の言っている内容が
なかなか聞き取れない。
仕方ないので、反応を気にせずに、こちらから重要な情報(日付、人数、料理)をとりあえず大声で提供。そして電話を切る前に
「何か変更あったらどなたに言えばいいですか?」と名前を聞いたら
「アイ、ワタシ。ニマルデスゥ」
勝手に中国人かと思っていたので「ニマル」という名前に驚きながらも
「ニマルさんですね?」と確認して電話を切った。
そして二日前にもう一度確認のために電話をかけた。
「もっと言葉が聞き取りやすい違う人が出ますように」と祈りながらかけたのだが、
電話に出たのが
「アイ、@@デスゥ」
・・・・ニマルさんであった。
「ダイジョブヨ、ヨヤクハイテルヨ。オケヨ」
ということで、電話を切った。
そんなこんなで、ちゃんと予約できてるかとても不安だだったのだ。
全ての機材を撤収し、お世話になった箱の気さくなマスターに挨拶をし
いざ、打ち上げ会場へご案内。
「たのむぜ、ニマル。」と祈りながら店に向かった。
天気予報どおり、雨がサバサバ降ってきていた。
深夜の歌舞伎町はキャバクラやホストクラブの客引きの人数がすごい。
お客より、客引きの人数のほうが多いのではないだろうか。
店に到着。
「ハーイ、ニコーサン?」
なんと、中東系のニマルが階下まで出迎えてくれていた。
「ああ、でかした、ニマル。」
この時点でリーダーはこの日の心配事が全て解消され
心置きなく打ち上げを楽しむ事ができた。
飲めや食べれや喋れやの大にぎわいの打ち上げ会場。
れいくさんの発案で、一人ずつ自己紹介と感想を述べてもらった。
一気に全員の距離がぐっと近くなり、次回のイベント開催の候補地もどうやら新潟に
決まりそうな勢いだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、お開きの時間になってしまった。
全員と次のイベントでの再会を誓いながら解散。
雨が降りしきる中、ホテルに戻ったリーダー。
同じ宿の美保ちゃんとKeigoと、「甘いもの食って最後に軽く打ち上げするか」と
3人でコンビニに入ったところで、A-ZOからリーダーの元に電話が入る。
嫌な予感だ。
たしか、店を出る前、A-ZOは「今日は常宿にしてる門前仲町のホテルに泊まることにしました。すごく安くていいホテルなんですよ。今電話したってちゃんと予約できるし、朝食までついて一泊6000円ですよ」と、鼻息荒く自慢しながら、軽快にタクシーを捕まえて門前仲町に向かったはずだ。
「ともみん、、、、、ごめん」
「な、なに?!」
「オレさ、今タクシー乗ってるんだけどさ、
機材全部店に置いてきちゃった」
「はぁああああああ?
ヽ(-言-)ノ!!」
「オレ、今日ライブやったのに、なんか身軽だな、って思ってさ〜、それで
ギターのこと思い出したんだけど、今もうホテルが目の前でメーターが6000円なの。
どうしよう。。。(涙)」
やってくれるぜ、A-ZO。
リーダー、全てが終わり安堵していたところ、
結局、今ずぶ濡れになりながらホテルまで歩いてきた道を、
さらにずぶ濡れになりながら店に取りに行くはめに。
全てが終わるどころが、
新たな問題が発生してしまった。
楽器はソフトケースでは送ることができず、さらに翌日リーダーは遠方から来てくれた
仲間たちを東京観光に案内することになっており、結局A-ZOは翌朝9時までに
新宿のホテルまで取りに来なくてはいけないはめに。
「オレの常宿は安いし綺麗で最高だ」と自慢していたが、6000円もかけてホテルに着いたのが深夜1時を軽くまわっており、滞在時間ほんの数時間で翌朝は再び新宿まで取りにくることを考えると、
「オレの常宿」全くお得感がない。
ということで仕方なくリーダーは1人で深夜の新宿歌舞伎町、
客引きだらけの中をてくてくと店まで歩く。
途中、いろんな人が客引きに声をかけられていた。
「うん、音楽系の店だし、大丈夫だから」と声をかけられて、何が大丈夫なんだか
店まで案内されていく若い男性2人。
「ちょーっとだけ、ね?ちょっとだけだからさ」と馴れ馴れしく
チャラ男に声をかけられ迷惑そうにしてる若い女性。
「ああ、私も声かけられたらやだなぁ」
と心配しながら歩いていると、黒人がこっちにむかって歩いてくる、、、、、、
かと思いきや、声をかけられなかった。
チャラい兄ちゃんがこっちに向かって歩いてくる、、、、、、
かと思いきや、よそに行ってしまった。
こんな感じで、1人で歩いて近寄ってくる人はいても、
結局誰からも声をかけられなかった。
どうやら、リーダーが男なのか、女なのか、
よくわからなかったのかもしれない。
いつもネタにしているジェンダーレスのビジュアルが
こんなところで役に立つとは思ってもみなかった。
そして、ふたたびニマルの店に入る。
店内はもう綺麗に片付いて、閉店の準備をしていた。
「アレー?ニコーサン、ドシタ?」
「すみません、忘れ物です」
と店内を見渡すと、まとめて機材を置かせてもらっておいた店の片隅に
A-ZOの機材がぽつんと残されている。
「アー、キヅカナカタヨゥ。ニコーサン、コレカラチバカエル?」
「ううん、近くのホテルに泊まるの」
ずぶ濡れの私を見て
「ボクモウカエルカラ、ボクノカサイレテアゲルヨゥ」
いきなりのニマルのありがたいがデンジャラスな申し出に動揺したリーダー、
「イイノイイノ、アルイテスグダカラネ、
ダイジョブヨ」
自分まで片言の日本語になってしまった。
慌ててギターとエフェクターボードを担いで店を出たところで、
今度は階下にいた黒人数人から
「ニモツ、タイヘンネ。ダイジョウブ?」
とありがたいが、やはりデンジャラスな声かけに
「アアン、ダイジョブ、ダイジョブ、
ジャーネー」と返事をして雨の中てくてくとホテルへ戻った。
ホテルに戻ってからは、イベント全体の会計のことが気になり
眠気もふっとび、3時過ぎまで計算。各バンドへのチャージバック額を算出した後
ようやく眠りについたのであった。
翌朝、約束通り9時に機材を取りに来たA-ZO。
ことの顛末をC.O.D.のグループラインに報告し、この写真をアップしたところ、
キカチュウオヤジから
「清々しい顔がムカつく」とコメントがついた。
そういえば、前日、A-ZOが箱入りした時、このボーダーTを見たキカチュウが
「お前は考えがいつもよこしまだから
ボーダーTを無意識に選ぶんだ!」と、
叱られていた。
「大人の修学旅行編」へ続く。
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オマケエピソード
その1
リハが始まる前、 DDは少し遅れることがわかっていたのだが、すでに到着していたはずのマツモトの姿が見当たらず。
リーダーはやることがいっぱいで、マツモトに電話しようにもする暇がない。
A-ZOに「ちょっと!マツモッティにリハ始まるって電話で知らせて」と言ったら
「オレ、マツモッティの電話番号知らないんスよ」
「へ???知らないの?!」
「とりあえずライン電話で連絡してみます」
で、A-ZOがかけたのがなんとグループラインの電話。
「おまえメンバー全員にかけてなにやってんだ?!」
「あわわ!」焦って電話を切ったA-ZO。
「マツモッティの電話番号、今言うからかけて」
と、リーダーが言いながらA-ZOのスマホからマツモッティに電話を何度もかける。
かけてる最中にマツモッティがフロアに入ってきた。
「ああ〜〜!よかった!今からリハだから!」
「おわっ。今戻ってきたらちょうどリハの時間やった」ほっとしたリーダー。
で、マツモトもすぐにセッティングにはいるかと思いきや、マツモトの携帯に電話が入る。「こんな時も仕事があるのか、大変だな」とリーダーは思った。
ほどなくすると、今度はA-ZOが
「ともみん、オレこわいんだけど。
さっきから見ず知らずの番号の電話がさっきから100回くらいかかってくるんですよ。知らない電話番号の電話は出たら最後だと思ってずっとでないでいるんですけど。。。あ!ほら、またかかってきた!!」
フロアには一生懸命に電話してるマツモトが。
マツモトはマツモトで、「さっきから、誰だかわかんないけど、オレに電話してきてるやつがいて、かけ直してるんやけど全然つながらないんや。セッティングしなきゃならんのに。もしかしたら仕事がらみかも…」
ここでリーダーは気づいた。
ちみたちの電話の相手は、
ちみたちだよ、と。
オマケエピソード
その2
ライブ中、なんらかのトラブルが発生した場合、機転を利かせてさりげなくトークでつながなくてはいけないのがボーカルである。
過去に何度かそんな場面があり、そのたびにDDは喋りすぎてついついA-ZOのプライベートネタに発展しかかりそうになり、キカチュウが慌てて止めていたのだった。
今回もリーダーのドラムセットのトラブルで、予定外のトークを余儀なくされたDD。
「まあ、C.O.D.は久しぶりのライブなんですが、その間メンバー2人が病気になり、1人がシングルになり・・・」と、やはりついつい話題はA-ZOのプライベートネタに発展。するとフロアからは「シングル!」「シングルA-ZO!」と、わけのわからん掛け声で盛り上がり、DDは話をうまくまとめようと
「まあ、1人は結婚したから、プラスマイナス0ってことで」としめようとしたのだが、相変わらずフロアからは「よっ!シングル!!」の掛け声。
結局その後は「シングルA-ZO」の呼び名があっというまに定着。
DDも罪な男だ。
まあ、文字にしているリーダーも罪な女だが。
オマケエピソード
その3
楽屋に入った時に床になにやら液体がどばっとこぼれているのをKeigoが発見。
「うお!なんやこれ?!誰かがドリンクこぼしたんちゃうか?!」
そう思って、とりあえず自分の汗拭きシートで床の液体をふいていて気づいた。
これは飲み物ではなく、楽屋においてあった
巨大芳香剤の液体だと。
おかげでKeigoの手は、芳香剤の液体でびしょびしょになってしまい、
まさかあの素晴らしいギタープレイを披露してくれたギタリストの手が
実は芳香剤の匂いプンプンだったということを知っている人は、、、
結構いたにちがいない。なぜかというと本人が
「かいでみ?くっせえから〜!」と、会う人会う人に匂いをかがせていたからだ。