2016.5.14 c.o.d. live @ chiba anga

 





































今年一発目のライブだ。

C.O.D.が結成され、初めてライブをやったのが2006年5月14日。
まさか10年後の2016年の同じ日に、同じAnga、同じトリビュートフェスタでライブをやることになろうとは…当時の自分たちが聞いたらひっくり返って驚くに違いない。
あのデビューライブと違うのは、ブライアンとアンガスが変わっているということだ。
ac/dcの華であろうこのフロントマン2人が入れ替わっているコピーバンドも
珍しい現象であろう。


さて、ライブ当日、なんとこの日はマツモトの海外出張からの帰国日である。
エントリーする時は「午後には日本に着いてると思うから大丈夫や」と言っていたのだが、出発前に配布された予定表を見たら、なんと「羽田着17:55」


・・・羽田着ほぼ18時


出番はトリなので、飛行機が予定通りに到着すればなんとか間に合う時間ではあるが、リハーサルはもちろん無理。しかも、飛行機だから何かの理由で数時間遅れることもざら、そうなるともしかしたら本番に間に合わないかも知れない。



当日の朝、とても不安になった心配性のリーダーは、「もし不測の事態に陥ったらいつでも手伝うよ」と、かつてマツモトが急な仕事でライブに出れなくなった時に急遽サポートでベースを弾いてくれた時に言ってくれたjuraのずんに
「いやぁ〜〜もしマツモッティが間に合わなかったら、
ずんちゃん飛び入りかな?(笑)」とlineしたら
「え?!マツモトくん、そんなギリギリスケジュールなの?!いいよ!マツモトくんが間に合うに越したことはないけど、万が一彼が間に合わなかったら手伝うよ!セトリ教えて!練習しておくよ。一応angaにも伝えておいて」と
涙が出るほど心強い言葉が返ってた。
「ああ、持つべきものは友だ」と、
心の中でずんに向かって「なむなむ…」と手を合わせた。



とりあえずベースレスライブという最悪の事態にはならないということで、
少しホッとしたリーダーは千葉へ向かう。C.O.D.のハコ入りは14時だ。

この日、DDは仕事があるので15時入り。
マツモトは機中。

リーダーが車で千葉に向かっている途中、キカチュウから
「ゴメン、最寄り駅の駐車場が混んでたので少し遅れる!」とlineメッセが入るが、
5人中4人が千葉県人なのに、1人「片道2時間超の藤沢男」なので、
これは仕方がないことだ。

そして続いて君津の粉男から便乗して
「あ、おいらも乗り過ごしたから遅れる〜」とテヘペロ的なメッセが入る。

3月にA-ZO宅に行った時に「駅から徒歩数分」という、素晴らしい立地条件の家に感動したのを思い出しながら
「おいおい、なんであの距離で乗り遅れるんだよ…」と
リーダーは心の中でツッコミを入れておいた。

ということで、いつも通り1人でセッティング表や、
セトリ表等々を黙々と記入するリーダー。

そしてギター連中2人が到着したところで「C.O.D.さん、リハいきますか?」と。
どうやらリハがサクサクと進行して、時間より早く順番が回ってきた。
とりあえず3人で準備をしていると、そこにちょうどいいタイミングでDDが到着。

リハなしベースは過去にもあったが、その時マツモトは国内にいた。
が、しかし、今回は海外の機内にいるため一切連絡も取れず、
不安度は段違いだ。

リハが終わり、顔合わせまで少し時間があるのでリーダーとキカチュウとA-ZOは
イタリアンバルの店で軽く腹ごしらえをすることになった。




















































この店のソフトドリンクは、ドリンクバイキングだったのだが
キカチュウとリーダーはドリンクを取りに行って、ある事件を思い出した。

それは2009年4月、C.O.D.ライブの日。
こうやって空き時間に腹ごしらえするために一行が入ったのがファミレス。
「オレ、みんなの水持ってきますよ!」と張り切って
ドリンクコーナーに水を取りに行ったのだが、しばらくしてキカチュウが
「アイツ、1人じゃ持てねぇだろ」と、追いかけて行ったのだが
そこですごい光景を目撃したのだ。

それは、、、
飲み残しを捨てるところに残っていた、客が捨てた小さな氷を
トングで一生懸命につまんでみんなのコップに次々に入れているA-ZOの姿。(↓イラストは当時のレポより)
























恐ろしい・・・。

なんと恐ろしいことか。

キカチュウが駆けつけなかったら、我々はとんでもない水を飲まされるはめになっていたのだ。

そんなことを思い出しながら飲み食いしていたら、あっという間に顔合わせの時間。
その後はずんと某麻家で曲進行等の打ち合わせ。当日の朝にピンチヒッターをお願いされ、一度も練習していないというのに打ち合わせのみで快諾してくれるとは、
さすがベース歴80年のずんだ。

普段からずんを「兄貴」と慕っているA-ZOは、あまりの感動からか
「さすが、あにじゃき♪(°▽°)」
と、またわけのわからないことを言っていた。

そんなA-ZO、
「聞いてくださいよ!オレなんか、先々先々週…」と言って、
キカチュウから
「なんだよ!うぜぇな!一ヶ月前じゃねぇか!」と突っ込まれ、
メニューを見て「あ、オレ、エキシビションセットにする!」(エビスジョッキセット)と言ったり、
「バーコードラーメンも旨そうだなぁ」(パーコーメン)と言ったり、
大体のニュアンスで発言するのは、結成当初の10年前と全く変わらない。
いつものインド料理屋で、ほうれん草とチーズの「サグチキンカレー」を
「ぐりーんみどりを一つ」と店員に真顔で注文していたこともあった。
A-ZOが10年で変わったことと言えば、加齢によるビジュアルくらいか。





















背後に写っているのは
juraのnassyと
まゆみちゃん→
(偶然一緒になった)













すると18時過ぎにリーダーの携帯が鳴る。
マツモトからだ!
「おわっっっ!羽田に着いた〜!!
 今から千葉に行くー!」

全員がホッとした。
同時に、ずんには足を向けて眠れないほど、感謝の気持ちでいっぱいであった。
本来ならもっとゆっくり休日を過ごせただろうに、
昼間はC.O.D.のセットリストを自主練し、重たい機材を抱えて
早い時間から千葉にきてスタンバってくれていたのだ。
さすがあにじゃきだ。


そうこうしてるうちに、19時過ぎにマツモトが登場。
早い、早すぎる、十万石饅頭。

本番2時間前にようやくC.O.D.が全員揃った。
なんとスリリングなスケジュールなんだ。



いよいよ楽屋入り。



全員が衣装に着替え終わる。

A-ZOは、常に物議を醸す衣装をセレクトしてくる。

ある時は、ピンクの半ズボンに黄色いぺんぺんぞうりで、楽屋では全員が猛反対したのだが頑として言うことを聞かずそのままステージに。
案の定観客からも指摘をうけ、当時の店長からも「1人だけ衣装が脱力感ありすぎ」と苦笑いされたという経歴の持ち主。


またある時は、ピンクのチェック(どうやらピンクが好きらしい)のシャツに、もっこもこのニット帽をかぶり、演奏中にどんどん帽子が下がって、両手がふさがっているので帽子を上げられず、終始目隠し状態で弾いていたこともあった。



そして今回は、着てきた洋服にジャケットを羽織っただけの衣装だったのだが、
どうも「未成年男子が少しでも大人っぽく見えるようにオヤジのジャケット勝手に借りて、風俗の店に行こうとしてる感」が否めない。

























「なんか、ワイルドさに欠けねぇか?」
「ジャケットに着られちゃってる感じ」
しまいにゃマツモトからは
「お前、オレにケンカ売ってるのか?」と、因縁つけられる始末。

「あのさ、ワイルドに裸にジャケットにするのはどうよ?」とリーダーが提案。
「そう!オレもそう思ってたんですよ!!最近、身体鍛えてるんですよ!」と
自慢の肉体美を披露。



























なかなかいい身体している。
よく見るとエラがあるようにも見える。

そして裸にジャケットを羽織ってみたのだが、、、
どうも「新橋のSL広場の前で泥酔してるサラリーマン感」が
否めない。



結局、マツモトから黒いタンクトップを借りて落ち着いた。



楽屋の様子の写真を撮るリーダー。
「みんな、レポに載せるから。はい、チーズ」























・・・


・・・・・・



いつものことだが、誰も「次、リーダー入んなよ、撮ってやるから」
と言ってくれるような気の効いたヤツは1人もいねえ。

ここでリーダーはブチ切れた。

「あのさ〜〜〜、こうやって私がみんなの写真撮って、あんたたち、誰も私を撮ってくれないから、いつも私だけ自撮り写真なんだよっっっっ!!!『リーダー、次撮ってあげるよ』って言うヤツは誰もいないんか?!!」

「ごめんごめん、リーダー、そんなに切れなくても」
「今日はどうしたんですか?人が変わったみたいですよ」
「撮ってやるから、スマホ貸してみ」、とマツモトが撮ってくれた。
リーダーは嬉しくなってマツモトにスマホを託すが・・・







































































・・・こともあろうにマツモトはいたずらで連写しやがった。人のスマホで。
結構長らくシャッターボタンを押しまくっていたので(iphoneはシャッターボタン長押しで連写できる)、100枚近くのほぼ同じ写真がスマホに保存された。これは非常に迷惑な行為である。
「撮ってやる」と言われた時に、感謝したことを猛烈に後悔した。

リーダーはかつて、新潟遠征の時もキカチュウにコレをやられ、
同じような表情をして写っていたことがある。

「ヽ(`ω’)ノムキィィィィィィ、もういいっ!
 二度と頼まない!!!」

なんて可哀想なリーダー。
結局、このバンドで自分の写真を撮ろうと思ったら
自撮りという選択肢以外ないことを改めて知った。


set list

hell bells
back in black
shoot to thrill 
hell ain’t a bad place to be
high voltage
let there be rock
for those about to rock (we solute you)

encore
whole lotta rosie
↓ダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=oYb3tA2ut1g

























































































↓キカチュウのベグがまるでリーダーのツノのように映っている(pic by はるさん)
































そして、前回、こともあろうにライブ中ジャンプするたびに
ワイヤレスシステムのトランスミッターが外れ、音が出なくなるという
アクシデントに見舞われたA-ZO。
今回は粘着力の弱い養生テープをリーダーから借りて、
テープでがっちり固定。
写真を撮ってくれたやっさん、前回、目の前でトランスミッターが転がるのを見ていたので、今回このテープを見て、あまりにも原始的な対処法故に笑ってしまったらしい。































そういえばA-ZOは空き時間に何の脈絡もなく
「オレ、テープ買いたい」と突然言いだし、
キカチュウから
「なんだ?カセットテープか?」と聞かれていた。
”テープ”と聞いて、すぐにカセットテープを連想する世代のキカチュウ。

音楽メディア記録媒体はパソコンの普及と共にここ十数年で激しく変化し、
カセットテープ〜MD〜CD、mp3が登場してからは今やデータの時代だ。

お気に入りのアルバムを音質の良いメタルテープにドルビー録音、A面とB面の余白にどんな曲を入れようか、カセットがオートリバースでひっくり返った時にアルバムの流れを邪魔しないような曲にしようとか、今聞くとなんじゃらほいなワードだらけだが、まさかこれらが死語になるなんて当時は思ってもみなかった。




さて、今回のライブではありがたくアンコールの声をいただき、いつもはオンタイム厳守なのだが、トリでの出演だったこと、イベント開始がいつもより少し早かったこともあって、ハコのスタッフからアンコールのokが出て、
whole lotta rosieを久しぶりに演奏させてもらった。
この曲はひっさしぶりの演奏だったが、なんとかまとまった。

そして、演奏が終わった直後、急遽全員ステージで挨拶をすることになり
ddから呼ばれたリーダーは急いでフロントに出てA-ZOの横に並ぼうとした瞬間、
偶然振り上げたA-ZOの腕がリーダーの顔面に勢いよく当たってしまい
リーダーは目の前が真っ白になり、一瞬前歯が折れたかと思った。

↓これはその時の写真だ。(pic by やっさん)


























メンバー思いで、バンドのためにいつも東奔西走し、手綱を引きながらも雑用もこなしているリーダーなのに、まさかA-ZOにぶん殴られることになるとは。・・・ひどい話である。



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ということで、駆けつけてくださった皆さん、
angaのスタッフのお陰で今回も楽しいライブになりました。
ありがとうございました。
写真を撮って下さった方々もありがとうございました。

そして、今回のプレゼントはこちら。
(師匠、おめでとうございました)



























では皆さん、また次のライブでお会いしましょう。https://www.youtube.com/watch?v=oYb3tA2ut1gshapeimage_1_link_0