2016.4.24 スタジオ後記

 

君津遠征から1ヶ月。


ライブ前最終リハである。


前の週に風邪をこじらせていたDDは、喉の調子がよくなかったにも関わらず

ライブ前ということで練習にかけつけた。


ここ2年間は全員が集まる練習が年に1回しかなかったのだが

前回に引き続き今回も全員で練習できてリーダーはとても嬉しかった。




いつものBスタにまず最初に脚を踏み入れたキカチュウ。


何故か狼狽しながら部屋を出てきた。


「・・・?あ、あれ?今日ってこの部屋?」


何を言っているんだ?と、リーダーは思った。

結成して11年目、過去数回違う部屋で練習したことはあったが、

キカチュウが加入してからはBスタしか予約したことがない。



そしてリーダーが部屋に入って、キカチュウの狼狽の意味がわかった。




機材の位置が様変わりしていたのだ。

ちなみに普段はこのようなスペースがうまく生かされてる配置。
























それが、ドラムセットが鏡の真っ正面に配置され、

A-ZOの居場所がなくなってしまっていた。


























これでは、音の聞こえ方がまるで違う。


ということで、少しでも前に近い配置にするためにあれこれとアンプ類を動かす。


しかし、、、リーダーの耳には、A-ZOの音がまるで入って来ない。

しかも、目の前には自分がつゆだくで叩く姿が丸映りだ。

スペースが有効的に活用できないので、妙に狭く感じる。

どうやら試験的に配置換えをしているらしいので、次回のリハでは元の配置に戻っていることを祈るのみだ。




練習中、マツモトはふと自分の足元のボードを見てつぶやいた。

「なになに?なんで3つささってるの?」

見ると電源タップの差し込み口がぎっしりと埋まっている。























心当たりのない差し込みの元をたどっていくと・・・
























A-ZOの「自称オレのシステム」に繋がっているではないか。


マツモト「A-ZO!!てめえ、勝手に使いやがって!」


A-ZO「空いてるんだからいいじゃないですか!

   だって電源まで遠いんだもん!」


と、妙に強気に開き直っている。


何もマツモトは「貸さない」と言っているわけではない。「普通、借りる前に

一言断るだろ?」と言いたいだけなのだ。



それを、気付かれないように、わざわざマツモトが見てない隙を見計らって

コンセントをさしている姑息なA-ZO。

バレて「チッ」という態度、さらには開き直りとはいかがなものかと。




そして、演奏していない時にどこからともなく

「フーーーーーーーーーーー」っと

音叉のような音が聞こえてくる。


「なに?」「誰の音?」


それぞれあちこち確認してみると、どうもA-ZOから音が出ている。

ボードの中をいじっていたら、チューナーをバイパスにすると

「フーーーーーーーーーーー」っと

音叉のような音が鳴るのだ。


「おめー、バイパスになってねぇじゃんかよ」

「そのチューナーは、音叉で音を合わせるのか?!」


原因がA-ZOとわかると、毎回怒号に近いツッコミが飛び交う。



結局原因不明のまま練習を終えることになったのだが

最後にJCの電源を落とそうとして


「あれ?ビブラートがオンになってた!」

と、遅かりし新たな問題が発覚。


「あああ!やっぱり!!?なんかA-ZOの音が揺れてると思ったんだよ!」


音叉チューナーに、ビブラートで船酔いリズムギター、、、

なんじゃらほいのマルコムであった。まあ、いつものことだが。



練習が終わっていつもの如くリーダーが会計を済ませ、

「はい、みんな〜、1人1082円ね」


と言ったところで登場したのが、この懐かしい評判の悪かった2千円札。

        























「(゚д゚)ェェェェェェェェエエエ!!ちょっとぉ〜、マツモッティ、やだぁーコレ」


どうやら、マツモトは千円札が欲しくてATMで9000円を引き出したらしく、

「まあ、組み合わせとしては5千円札×1枚&千円札4枚か、

うまくいって千円札×9枚か、どっちかだな」と思っていたところ

2千円札×4枚&千円札1枚」という、

まるで外国紙幣に両替したかと間違えるくらいの超想定外な組み合わせだったらしい。


かといって、入金もできないので、「スナックもういちど入金からの再度引き出し」という手段も取れず、仕方なくばらまき攻撃に出たのだった。


ちなみに、機械で対応されていない故にこうやって嫌がられる2千円札だが、

紙幣に描かれているのが沖縄の首里城であり、沖縄サミット開催を記念して作られた紙幣だったために、沖縄ではごく普通に流通しているそうだ。もちろん自販機やATMにも対応されているらしい。



さて、用事のあるキカチュウと、調子の悪いDDは直帰、

残る3人でインド料理屋へ行き

「おいら1万円だからまとめて払う〜」と会計を済ませたA-ZOだが、その直後

「はい、オレの分」と、マツモトから2千円札ばらまき攻撃の洗礼を受けることになるのであった。




さて、次回は5月14日(土)千葉angaのトリビュートフェスタで

ライブやります。みなさん、お誘い合わせの上、是非遊びに来て下さい。