2015.9.27 スタジオ後記

 

この日の朝、キカチュウからリーダーの元にメールが入る。


「熱が出て寝込んでる。

申し訳ないが今日のリハは欠席でよろしく頼む」


珍しい。やはり50過ぎてから季節の変わり目に、身体がついてこなくなっているのか。

真のGG(爺爺)に近づいているのであろう。

ちなみにC.O.D.のボーカルは、DDだが。


余談だが、ボーカルにしんたを迎え入れ、何故名前が「DD」になったのか、

まだ明かしていなかったと記憶している。

とてもカッコよく見える意味深なこの名前の意味、、、まあ、まだ秘密にしておこう。

カップルでも夫婦でもそうだが、人間、謎が少しあるほうが想像力をかきたてられ、

より魅力を感じるものだ。


さらに余談だが、、、

インターネットが当たり前の今の世の中は、情報に溢れ、

「謎」がなくなり、人々の想像力が貧弱になった。

インターネットのない時代は、人々は情報に飢え、必死でいろんなものに食らいつき

ほんの数行の活字からいろんなことを想像したものである。

その想像がたとえ現実と違うものであったとしても、

五感をフルに使い「想像する」という行為がとても大事なことなのだと思うのだ。

昔は「百聞は一見に如かず」だったが、

簡単に正解が得られる今は「一見の前に百聞してみ」

当てはまるのではないか。


それは曲の耳コピに然り、

人への気持ちに然り、

エロティシズムに然り、

万事に共通することだ。


ということで「DD」の意味はまだ伏せておくことにする。

(なんのこっちゃ)







さて、キカチュウ抜きの練習で苦労するのが

「どこやってんだー」状態に陥ることである。


そして、音を支えるのがリーダーとマツモトであるならば、

音を彩る役があのA-ZOしかいないわけで、

案の定、この日もA-ZOは、独自の画材で着色していた。


























着色と言えば、、、

リーダーは何を思い立ったか、この日のリハの2週間前くらいに

C.O.D.メンバーの似顔絵を描いた。





















そしてコレを見たマツモトが

「おわっ!人から見るオレってこんなのか!?」と、翌日からダイエット。

2週間後のこの日は8キロ減で、お腹や顔がスッキリしていた。


しかし、不運にもマツモトはリハ1週間前に、現場で左手小指の第二関節の山を

カッターですっぱり切り落としてしまい、痛さで曲がらない状態。
























これで、意外と忙しいフレーズのあんな曲やらこんな曲やらを

スライドを駆使しなんとかやりすごしたマツモト。


しかし、マツモトと知り合ってから10年が経つわけだが、

本当に怪我が多い。


今回の「小指第二関節の山サックリ切り落とし事件」の前は

「足のすじ、切っちゃった事件」、

その他「足の爪はがしちゃった事件」「手の小指、ぽっきりやられちゃった事件」

とまあ、ざっと挙げただけでもこれだけある。


C.O.D.の歴史で一番派手な怪我といえば

2007年秋のA-ZOの腕の骨折か。























これは当時、10割増しで描いた絵であるが、

実際は家の近所をちゃりんこで徘徊中、

歩道に乗り損ねて転倒し、ポッキリいってしまったという

ヤツらしい怪我の仕方であった。


ちょうど前年にキカチュウが正式加入し、

頻繁にライブを行っていた頃だったのだが、この時は奇跡的にライブが一本も

入っていなかったのは不幸中の幸いであった。




あれから年を重ね、今や平均年齢が約47歳の立派なオヤジバンド。

だんだん治りが遅くなる年頃なので、ケガには気をつけたいものだ。