去年のC.O.D.は、色んな意味で枠が外れたような活動的な年であった。
やはり『大阪秋の陣』に参加できたことは、バンドにとって大きな収穫であった。
あれだけ長時間を、バンドメンバーと過ごすことは、
普通のサラリーマン3人+主婦2人の5人組ではまずありえないことである。
特に、道中では女子チーム、男子チームのそれぞれの結束が強まったようだ。


そして、このハードワーカーズ主催の『加齢なるコピー野郎!』で
2010年1発目のライブ・・・C.O.D.はまた新たに歩を進めるのである。
・・・・・・・・・毎度のことながら、表現がかなり大げさであるが、
砕いて言うなら「
よっしゃ、今年初めてのライブだ、頑張るぞーい」・・・ってなところである。


さて、当日、早めに千葉駅に着いた重鎮以外の4人は
途中のマックで軽く腹ごしらえ。
前日に中国から帰国したA-ZOからもらったお土産はこれ。

地獄姫は「わぁ!なにこれ?
パンダの粉末?」とのたまう。
鉄観音なのですが。

地獄姫の口から出た言葉が、どうも
「彼女の脳」を通過してないことに気づくリーダー。
これはライブ前のテンパってる彼女と一緒に過ごした人にはわかるであろう。

『パンダの絵』『小さい箱』を視覚で捉えた瞬間に『粉末』という言葉で出てきたようで
パンダが、
中華人民共和国のごく限られた地域にわずかな頭数が残存する
現在では希少な大型哺乳類
であることを考えたら
間違っても
「粉末」などという言葉は出なかったはずであろう。

ということは、
彼女のこの特性を利用しない手はない。
地獄姫ファンの男性諸君には、このテンパってる状態で、デートの約束をすることをお勧めする。





今回、重鎮はダブルヘッダー、矢沢永吉トリビュートバンドのJuliaでドラマーとしても参戦するわけで
機材の量がハンパない。ハコ入りしてその機材の多さに驚くリーダー。
それでもかなり絞り込んで持参したらしい。彼のSONNERのスネアがひときわ光っていた。

前回のスタジオに体調崩して参加できなかった重鎮だったので
リハでは念入りに最終チェック。
「あと1曲できます」
「マツモッティ、何の曲やりたい?」
「んー、全部♪」

・・・もはやこの会話も、恒例行事と化していると言っても過言ではなかろう。





そして、顔合わせの際、今回のイベントの司会さんとご挨拶。
「C.O.D.です。よろしくお願いします」
「紅一点バンドですね」

・・・・・・・・・・・・あれ?あれっ?

一瞬、本当に間違えているのか、はたまたギャグなのか、
リーダーはどっちか分からずに固まってしまったのだが、
司会さんが
「あ、紅1.5点ですね(笑)」と、続けて言ってくれたので
ギャグだったんだと、Cカップ(授乳中はFカップ)の胸をなでおろすリーダー。





Juliaはトップバッターなので、顔合わせ後は重鎮以外の4人は
腹ごしらえをしに近くの居酒屋へ。

Juliaが始まるまで45分。歩いて1〜2分の店なので、これだけあれば
余裕で食べれるはずなのだが、もともとテンパってた地獄姫、
この状態で時間に制限がかかったからか、さらにテンパる。

・クチから出る言葉がほとんど脳できちんと処理されてない。
・1人でべらべら喋り、1人で勝手に解決している。
・質問されても、答えとは全く関係ないとんちんかんなことを言って知らん振りしてる。
・よそのテーブルのオーダーを受けている
店員の背中に向かって勝手に注文する。
・突然ロッククライミングし始める。

・この後、バッグの中身を床にばらまき大変なことになる。
・「私、自分撮り用のカメラじゃなくても、ばっちり写真が撮れるの。
このくらいの角度なら
全員入ってるはずだから」と言いながら、
斜め上から撮った写真がこれ。↓

リーダーが全く写ってない。
・しかも、撮った後、デジカメで画像を確認して
「うん、ばっちり♪」とおっさった。





そして、この店のトイレに入ったキカチュウがニヤニヤしながら出てくる。
「トイレ、面白いから入ってみな」

小心者のくせに好奇心旺盛リーダーがトイレに入って、いきなり笑いがこみあげてきた。
原因はこれ↓
全く規格の合ってない洗面台

本来、手を洗うための洗面台なのだが、これほど手が洗いにくい洗面台は見たことがない。
1人でトイレで笑いながら手を洗うリーダー。不気味な光景である。





そして、いよいよJULIAのライブだ。

ドラマー重鎮の姿は、自身のハードロックバンドJuraで何度かステージを見ているのだが
JULIAでのドラマー姿を見るのは初めてのリーダー。
Juraでは
手数王・足数王・ANGAのニールパートと呼ばれる彼だが
これほどどシンプルに、どタイトに、ビシっと8を叩く重鎮を見て、
「この男、やはり只者ではないな」と確信。

音のバランスが素晴らしく、全てのパートが一つに合わさってフロアに押し寄せる。
とにかく「カッコイイ」の一言。素晴らしいライブを体験できた。。。


JULIAが終わると、すぐにC.O.D.の準備だ。


「ああA-ZO、肩をもんでちょうだい。」「イエス、マイマスター」
「そう、そこそこ。そこよ、A-ZO」「かしこまりました」の図



今回の地獄姫の衣装は「着物」である。
やはり、AC/DCと言えば着物。。。。。。。というのは冗談だが
このギャップを見に来てくれる皆さんに楽しんでもらおうと、
姫は毎回工夫をこらしているのである。

偶然、写ったリッケンと色が合っていて、美しい絵になっている。
神輿を担ぐ案もあったのだが、作る暇がなく却下。

今回A-ZOは、愛器である『エクスプローラーの木』の弦を、本番直前に張り替え。
その後とんでもないハプニングが起こるのだがこのときは知る由もなかった・・・


いよいよ本番。

リーダーお手製のギターレス「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」のSEが流れる。
そして1曲目のRiff Raffが始まる。


始まったと思ったら、ほぼ同時にA-ZOの様子がおかしなことに。
まだイントロなのに、リーダーのところに来て、お腹を指してなにやらゼスチャーで
何か訴えている。
ちょうど、ライブ前に下痢の話をしていたので、リーダーはてっきり
A-ZOがお腹痛くて、もらしてしまいそうなのかと思い、「これは大変だ!」と
うっかりドラムを間違える。
リーダーのモニタは、キカチュウとタイミングを合わせる場所が
あるために、キカチュウの音を大きく返してもらっているので、
A-ZOの音はあまり耳に入ってこなく、
しょっぱなで5弦が切れてしまい
リフが弾けなくて困っている
ことにリーダーは気づかなかったのだ。

が、しかし、リーダーが「下痢か?!トイレ行くんだね、わかった!」と、頷いたことで、
「オレの5弦が切れた。巻き弦が切れたらリズム刻めないので、楽屋に一旦引っ込んで
弦を張り替えるから、なんとか場つなぎしておいて」
と、伝わったと思ったのか
Riff Raffが終わった瞬間に、誰にも何も伝えずに姿をくらますA-ZO。

・・・・・・・・・全然伝わってねぇよ。。。



いつも、地獄姫が「C.O.D.です!」と言ったあと、
『ドコドコッ、ジャーーーーーン』と、音を出してから2曲目に突入するのだが
A-ZOが消えてしまったために、『ドコドコッ、ジャーーーーーン』の後、曲に入れず。
すかさず、重鎮がフォロー。

『メンバーが1人消えましたー!!
ヤツの名前は、伝説のギターの男A-ZO!!』

そして急遽MCタイムで場つなぎ。

そしてほどなく戻ってきたA-ZOは、なんと
SGを担いでいた


どうやら楽屋で、次の出番のTHE HOWのギタリストさんが
急遽ギターを貸してくださったそうで(その節は本当にありがとうございました)
このような形での登場になったわけだ。

『ぬぉっ!!ダブルアンガスかよ!』と、重鎮の突っ込みもあり
地獄姫の仕切りなおしで、「こんばんは!C.O.D.で〜っす!
ドコドコっ、
ジャ〜〜〜〜〜ン!!』・・・・・・・・・


・・・・・・・めっちゃ不協和音である。


コードは全員Eのはずである。



そこで重鎮が気づいた!
そう、C.O.D.は普段
半音下げチューニングなのだ。
借りたSGはもちろんノーマルチューニング。


仕切りなおしたはずが、全く仕切りなおってなく、時間もないので
結局、そのまま2曲目に強引に突入。

A-ZOは、曲の間中、隅っこでしゃがんでひたすらチューニング。

これだけの大ハプニングが自分に次々に襲い掛かり、A-ZOは大パニック。
真横で自分抜きで曲が進行しているという焦りで、ペグを回す手が震え、
結局1曲まるまるチューニングタイムとして要してしまった。
しかも本番中だというのに、勝手なコードを弾いて音を確認している。


なんとか2曲目が終わった後、またA-ZOは誰に何も告げずに
フッと楽屋に消える。


地獄姫の
困惑MCが終わった頃に、またフラっとステージに戻ってきた。
彼の愛器である『エクスプローラーの木』を担いで。

ライブ中、フラっと登場したり、消えたり、貴様は
ギターを背負った渡り鳥か・・・

なんと、彼がこの時、愛器を持って出てこれたのは、
2曲目の間に、楽屋でTHE HOWのギタリストさんが弦を張り替えてくれたからなのだ。(涙)
なんという素晴らしい優しさ。。。音楽で繋がった『愛』を感じずにはいられない。

この時、A-ZOはSGを勝手に半音下げにしてしまったことを伝えずに返して
次のステージでTHE HOWのギタリストさんをビックリ仰天させてしまったことを知っているのかいないのか。


今までも、ハプニング・トラブルは色々あった。
いや、ライブはあって当たり前なのだ。
しかし、ステージを中断させるほどのトラブルがA-ZOに襲ってくるとは、A-ZO本人がビックリである。
リーダーは、Riff Raff演奏中に何度も何度もリーダーに何かを訴えに来るA-ZOの
あの
『下痢の怯えた仔犬』のような顔が忘れられなかった・・・・・



恒例の抽選会のプレゼントは、リーダー特性のアルミギターフィギュア。
Gibson SG アンガスモデルである。

しかも前日の深夜に作ったハードケース付き。


抽選券をランダムに渡してしまったため、ロールが大嫌いなリーダーは、
当選者が出るまで、何度もロールをやらされるはめに。
へぼいロールが鳴るそのたびに重鎮は大笑いしていた。
(見事当ててくれたのは、あんちゃん!おめでとう!)


set list
1. Riff Raff
2. Guns For Hire
3. For Those About To Rock
4. You Shook Me All Night Long
5. TNT
6. Shot To Thrill
7. Highway To Hell
8. Whole Lotta Rosie












何も打ち合わせをしていなかったのだが、偶然全員の衣装が
「黒&赤」であったのは驚きだ。フラッグも黒赤、ついでにリーダーのグローブも黒赤だ。




Char トリビュートのSHIMAさん
Charにしか見えないし、Charにしか聞こえませんでした。
ラストの布袋さんとの曲はフロアから観たかった・・・


THE WHOトリビュートのTHE HOW
コーメイちゃんのパワフルな歌声にノックアウトです。
ギターさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。


The Rolling StonesトリビュートのHARD WORKERS
「これぞコピバンの祭りだ!」の真髄を見せてくれました。
フロアとの一体感、演奏してる側のはっちゃけぶり、でも熱くタイトな演奏を聞かせてくれた
素晴らしいステージでした。



イベントは大盛況のうちに無事に終了。そのままANGAで打ち上げ。
普段は、ライブ当日は慌しくてなかなか話せない対バンさんと
たくさんお話ができて、とても有意義な時間を過ごせました。

さて、今回は幾度となく対バンをさせてもらい、
その演奏力やステージパフォーマンスには毎度勉強させてもらっている
盟友ハードワーカーズの皆さんには本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

対バンの皆さん、ANGAの皆さん、足を運んでくれた皆さん、魂参戦で応援してくれた皆さん
本当にありがとうございました。

皆さんと楽しい時間を過ごせるよう、これからも精一杯頑張っていきますので
今年もC.O.D.をどうぞよろしくお願いします。